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施政方針(平成31年度)


 平成31年度は、長野原町にとりまして非常に重要で意味のある年度であるということを、町民の皆様と共有したいと存じます。

 まずは、今年で長野原町は町制施行130周年を迎えました。明治22年の町村制施行から、途絶えることなく歩み続けてきたこの歴史は、我々町民の誇りであり、それを築いてきた数多の先人達に対する感謝の気持ちは、決して忘れてはならないことであります。この記念すべき年に、70年近くも翻弄されてきた八ッ場ダム事業も、一定の区切りを迎えます。「平成」に別れを告げ新たな時代が始まるこの年を、長野原町にとりましても新しい時代を切り拓く「挑戦」の年と位置付け「もっと前へ」長野原町を進めていく所存でございます。平成31年度は、長野原町にとりまして非常に重要で意味のある年度であるということを、町民の皆様と共有したいと存じます。「オールながのはら」のスローガンのもと、町民の皆様からは心温まるご支援と、大きなお力添えを頂いております。

 平成31年度も、その精神は何ら変わることなく「明るく活力のある町づくり」のために新年度の予算を考えさせて頂きました。平成31年度の一般会計予算総額は、過去最高となった前年度を上回る約153億円という、吾妻郡内でも群を抜く大規模なものとなりました。

 平成31年度は、「八ッ場ダム生活再建」「福祉・子育て・教育」「農業・観光」「防災」「魅力」について、それぞれを「もっと前へ」進めるための施策を基に、私の町政に対する所信の一端を述べさせて頂きます。

○八ッ場ダム生活再建をもっと前へ

平成31年度の八ッ場ダム関連事業予算は、一般会計予算総額の約72.5%を占めております。計画発表以来67年という長きにわたり悩み苦しみ、数多の関係者が汗を流してきた八ッ場ダム建設工事も、平成31年度末をもちまして完成の時を迎えます。私が町政の舵取り役を担当させて頂いている時に、この大きな節目を迎えられることは、光栄に思うと同時に責任の重さを痛感しているところでございます。この総仕上げの時、生活再建事業をしっかりとまとめ上げることが私の責務であり、先人のご労苦に報いることであると決意し、そのために、全力を尽くす覚悟であります。特に、我々の将来に直結する生活再建事業は、確実に完成させなければなりません。

 例えば、町道川原湯温泉幹線街路は、我々の生活環境を向上させるだけではなく、八ッ場を訪れる旅行者の観光道路としても期待されるところであります。また、川原湯地区の湖畔桜沢沿い緑地公園や、川原畑地区のスポーツ公園、林地区の勝沼水辺広場、長野原地区の上流湖畔公園など、各地区に整備される公園は、八ッ場地域の魅力を肌で感じることが出来る心地よい空間に仕上げて参ります。川原湯温泉駅近くに建設予定の川原湯地域振興施設は、アウトドアレジャーを中心に展開する施設であり、JRだけでなく国道や県道からのアクセスも良く、32年度に大柏木トンネルが完成すれば、高崎方面からの旅行者を誘致することが容易くなり、まさに八ッ場ダム一番の拠点施設になることが見通されます。また、横壁地域に建設されます振興施設は、約90年間、地域に愛され親しまれた役場庁舎を、我々の心と共に、商業施設として再生する計画でございますが、一部旧役場庁舎の部材を利用し、外観も極力旧役場庁舎に近づけた建物に致します。また、横壁地区で建設を進めている吾妻郡最大の屋内運動場施設は、老若男女・町内町外を問わず、幅広い利用者を期待することが出来、長野原町の大きなシンボルの一つとなることが予想されます。

 もう一つ八ッ場ダム事業において、忘れてはならないことがあります。パンケース1万箱にも及ぶ、地域で出土された埋蔵文化財です。この貴重な町の財産を、しっかりと後世に受け継ぐために、町は水没文化財保存センターの建設を決定致しました。32年度の完成を目指し、鋭意進めて参ります。

 そして最も重要なことは、ダム完成後、新たなインフラや施設が整備され、確実に維持管理にかかる費用が増加することです。まずは、国・県・町・地域の維持管理に関する棲み分けをはっきりさせ、今年度中に目に見える形にすることが必要です。財政計画・運営計画も、町民の皆さんにお示し出来るように致します。

 また、上信自動車道も八ッ場ダムと共に歩んできたものであり、私はこの道路の全線供用の実現こそが、八ッ場地域最大の生活再建事業であると捉えております。我々の要望活動が功を奏して、八ッ場バイパス以西が整備区間に格上げになる予定ですが、渋川から八ッ場までの区間が1日も早く供用開始となりますよう、しっかりと声にして訴え、皆さんと共に八ッ場ダム生活再建を、もっと前へ進めていく所存でございます。

○福祉・子育て・教育をもっと前へ

 平成30年度の所信表明において、私は「生きる力を育む町」をスローガンに歩んでいくことを宣言致しました。そのスローガンと共に昨年は、新たな事業として児童発達支援事業所の開所をはじめ、温泉入浴事業の拡充や学校給食費の無償化などを実現し、ある一定の評価を頂いたと理解しております。また、社会福祉協議会の改革が必要と考え、社会福祉協議会イノベーション専門委員会を立ち上げ、町民の方々から様々なご意見を頂戴致しました。平成31年度は、その委員会で頂いたご意見をもとに、具体的に改革していきたいと考えております。まずは町の職員を社会福祉協議会に出向させ、深い連携を図り、住民の皆さんに対し、より柔軟な対応を考え、地域包括ケアシステムの礎を築いて参ります。また、シルバー人材センター事業の利便性の向上と、広報の充実も図って参ります。交通弱者対策としては、昨年に引き続き福祉バスや外出支援バスの運行を行うと共に、新たに移動販売事業を、八ッ場ふるさと館と連携してスタートする予定でございます。スーパーやコンビニエンスストアまで、歩いて行くことが困難な地域を中心に、きめ細やかな運行を検討して参りたいと存じます。

 平成31年度は、子育て支援教室の充実や、発達支援を拡充致します。また、その中で母親に対してのケアや、相談・支援も積極的に実施して参ります。障害者福祉事業所やまどりに関しては、平成31年度末に指定管理の契約が満了になることから、事業所の活性化を図るため、公募を実施していく中で長野原町の障害福祉を、もっと前へ進めていくことが私の強い思いでございます。全国各地で、周産期医療体制が危機的状況にある中、吾妻医療圏においても分娩できる医療機関がなくなってしまいました。今回、緊急的に産後ケアに対する補助を予算立て致しましたが、平成31年度中に、万が一の時の搬送をどうするのか、産前の妊婦検診を町外の病院で行う妊婦に対してのケアをどうしていくか等を早急に検討し、方向性あるいは予算措置を講じる考えであります。いずれにしても、長野原町で子どもを産み、育てていくお母さん方に、どのような安心を提供できるかを考えていくことが、町と西吾妻福祉病院の喫緊の課題であると捉えております。

 昨年の12月に新庁舎の完成と共に、併設した住民総合センター(@長野原)も同時にオープンし、町民の皆様から好評を頂いているところでございます。発表や聴講の場である大ホールや、心地よい勉強のフリースペースがある図書室を始め、創作室や多目的室あるいは調理実習室等、教育に適した空間が満ち溢れています。私はこの@長野原を、将来を担う子ども達が、学校の外で学ぶことが出来る教育の拠点となることを目指しています。もちろん子ども達ばかりでなく、老若男女を問わず、世代をこえて触れ合うことが出来る施設であることは言うまでもありません。この@長野原の利用は、教育課に限らず役場職員全員が考え、各課ごとに企画を実施していく予定です。

 学校の施設に関しては、昨年夏のような酷暑に対応するために、高温となることが予想される教室や居室を中心に、エアコンを設置することを決定致しました。その他にもハード、ソフト共に、子ども達が生き生きと学校生活を送れるように充実を図っていきたいと存じます。

 また、今年の1月より私が委員長となり、学校統合問題検討委員会を立ち上げさせて頂きました。様々な声があるのは事実ですが、月に1回ペースで会議を開き、子ども達にとって何がベストなのかを協議し、今年の10月を目途に方向性を出していく予定でございます。 

 なんとしても、長野原町の福祉、子育て、教育を、もっと前へ進めて参ります。

○観光と農業をもっと前へ

私が町長に就任してから5年が経過しようとしておりますが、発信力を高めることを常に声にして参りました。メディア露出の実績も格段に増えて参りましたし、SNSを利用した発信も定着してきました。また、八ッ場ダムの見学ツアーも功を奏し、長野原町を訪れる観光客が確実に増加しております。この勢いを落とすことなく、ダム湖を中心とした観光を確立させる必要があります。平成31年度は、そのための重要な1年であり、水陸両用バスや観光船の制作、あるいはカヌー・カヤック、キャンピングなどのアウトドアレジャーの確保、バンジージャンプの試行など、タイトなスケジュールの中でも着実に準備を進めていかなければなりません。また、長野原町全体が日本ジオパークネットワークに認定されていることから、私は「浅間とやんばを繋げること」を常に声にしています。心地良い周遊ルートの確立など「やんばから浅間へ、浅間からやんばへ」という旅行者の流れをつくることが重要であり、さらなる発信に力を入れていく所存でございます。

 町営浅間園に関しては、浅間牧場やスカイロックトレイルの誘客をはじめ、今年度はイベントの誘致に力を入れて参ります。そして、長野原町全体の観光や、地域振興を担う組織を立ち上げるための準備を行い、できるだけ早く3つの観光協会を一本化していきたいと考えております。

 観光と並ぶ長野原町の基幹産業は、農業だと私は考えております。全国各地で担い手不足が叫ばれている中、我が町には頼もしい担い手が何人も歯をくいしばって頑張っています。

 長野原町の農業を守ること、農業の担い手を守りさらに元気にさせていくことが、実は将来にわたって持続可能な農業を構築することに繋がると私は考えております。そのためには、農産物をブランド化することが近道であり、野菜農家も酪農家も力をあわせて前に進むことが重要です。その第一歩として、平成31年度は地理的表示(GI)保護制度にチャレンジして、今年度中に申請できるよう、まとめていきたいと思います。

 とにかく、長野原町としてオンリーワンの観光と農業を、もっと前へ進めて参ります。

○長野原町の防災をもっと前へ 

 昨年私が、浅間山火山防災協議会の会長を務めた時に、浅間山の天仁噴火レベルを対象としたハザードマップの作成をさせて頂きました。平成31年度は、それを基に火山防災マップの作成に着手致します。また、防災に対する意識向上のために、2回目の防災フェスタを実施する計画であります。また、今年度は嬬恋村と共に連携して、浅間山の噴火を想定した防災訓練を、来年度以降に実施するための準備検討を行いたいと思います。ただ、こういったマップの作成やイベント、防災訓練等は、あまり意味のないものに終わってしまう可能性も多々あります。一番重要なことは、我々の意識をどう変えていくことが出来るか、高めていくことが出来るか、ということであります。

 良い例があります。羽根尾地区では、平成27年度に開催された住民懇談会を通して「自主避難計画」を作成し避難訓練を実施し、以降も毎年住民主導で自主避難訓練を継続しており、この度国土交通省よりお褒めの言葉を頂きました。こういった取り組みを、町内全域に広げたいと私は考えており、近々土砂災害による長野原地区のハザードマップが県より示されるため、それに併せて自主避難計画も作成したいと考えております。自分達の命は自分達で守るという意識を醸成し、地域と行政が連携して、長野原町の防災を、もっと前へ進めて参ります。
 

○長野原町の魅力をもっと前へ

 冒頭で申し上げた通り今年で長野原町は、町が誕生し130周年という記念すべき年であります。また、来年の群馬DCを控え、今年はプレDCが開催される予定です。八ッ場ダムの試験湛水が始まることなども含め、平成31年度は長野原町の魅力を発信出来る大きなチャンスの年であります。

 4月には、八ッ場大橋から八ッ場ダムに向かって飛ぶバンジージャンプを開始し、5月にはプレDCと130周年を絡めたイベントや式典を開催する予定であります。式典の前夜祭では、八ッ場で花火を打ち上げると共に、町外に転出された方々や、逆に長野原町への移住を考えている方々に対し、未来に向かって頑張っている長野原町民の心とメッセージを込めて、スカイランタンを夜空に飛ばすことに致しました。

 大きな節目を迎え、新たな時代に目を向け、「オールながのはら」の精神で、平成31年度は長野原町の魅力を、もっと前へ押し出していく所存でございます。

 町民の皆様の期待と信頼に応えるため、平成31年度も全身全霊、粉骨砕身の覚悟で取り組んでいく決意でありますので、引き続き議員の皆様をはじめ、町民の皆様のご理解とご協力を賜り、格別のご指導とご鞭撻のほど、心よりお願い申し上げ、平成31年度に向けての施政方針とさせて頂きます。

                                        長野原町長 萩原睦男 


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